ガラックの秘密基地リンク集

 

 

 

【ガラック名義】アイカ村関連

 

イカ夢番地は『2D00-0200-531D

イカ夢番地は『DA-1182-7179-4326

 

ガラック(アイカ村の作者)のツイッター

https://twitter.com/a67502529

 

イカどろぼー

https://www.youtube.com/channel/UCb1oJjYhoH5FlIwc-u0gMDQ

 

イカ村@サブ

https://www.youtube.com/channel/UCgUdQkOExyAF4WltESueJgQ

 

 

【どろぼー名義】

 

どろぼーのツイッター

https://twitter.com/dorobontmm

 

ニコニコ動画

https://www.nicovideo.jp/user/9639333

 

 

 

アイカ村の夢番地変更について。

イカ村の夢番地が変更になったので報告致します。

 

「変更も何も3DSのオンラインサービスは終わりましたよね?」というツッコミが入るとは思いますが4月9日のサービス終了日に私、やらかしました。

 

最終日に訪問人数が知りたくて短期間に何度も更新していたら夢番地変更のペナルティを受けることになりました!

 

 

恥ずかしながら私はこのルールを知りませんでした。

最後の最後に大ゴケする辺りが我ながらポンコツここに極まれりですね。

 

 

というわけでこれからのアイカ村の夢番地は『2D00-0200-531D』に変更になります。

イカ村にはもう行けませんが、すれちがい通信の機会があるかもしれないので現在の番号を記載しておきます。

 

もしも奇跡的にすれ違った際には宜しくお願い致します。それでは (・ω・)ノシ

『アイカ島』 考察という名の作者による裏設定集。

イカ島 設定集

 

イカ島PV

www.youtube.com

 

 基本的に設定というのは作品内(たかが人様のゲーム内で遊んだだけの箱庭を作品などと称するのは未だに内心憚れる物があるが)で語るべきであり、外部で意気揚々と語り出すなど愚の骨頂……理想ではないが私は器用に生きれる人間ではない。今日も恥知らずに無様を晒して生きてみようと思う。

 

 アイカ島の夢見だけでは色々と物語が伝わりにくい部分があると感じたのでここに設定を記しておくことにする。ここまでやって来るのは極一部の村人だけだと思うが、興味深く読んでいただけたら嬉しい。

(バグやデバッグモードを起動する方法などが書かれていますが、当然アイカ島裏設定のための創作に過ぎないので絶対に真似しないように。当ブログが原因となり発生したデータ損失や損害についてこのサイトは一切責任を負いません)

 

【アイカ島の外の世界…現実世界について】

 2052年、サーバー上でドリーム社が所有している電脳島、通称アイカ島。
 どうぶつの森の誕生から約50年の月日が経過しており、既にどうぶつの森、いやゲーム自体の文化位置が文学などのハイカルチャーへと変わっている。

 

 現実世界ではどうぶつの森が義務教育の授業として導入されているほど、どうぶつの森が日常として身近な物へと変貌している。特に心療内科箱庭療法の代わりに使われることが多い。
 よくある玩具が世界の中心として社会が動いている子供向けホビー漫画などの『どうぶつの森版』と言えばどのような世界観なのかイメージし易いだろうか。
 富裕層と貧困層の格差が広がり、人々はVR空間のどうぶつの森内の生活に深く依存するようになってしまっている。
 テーマごとに異なる、優れた面白い村作りを競うeスポーツが流行っており、村作りだけで生計を立てる者も居る。
 ちなみにこの世界の任天堂どうぶつの森の版権を手放している。


【ドリーム社とアイカ島について】
 ドリーム社はどうぶつの森で優れた観光地としての村を作り、大勢のプレイヤーに村内の広告を見せることで収益を上げている。
 他にも部屋や村のレイアウトの受け持ちやアバターのファッションを指導したり、プレイヤーの注文に合わせて家具や住民の作成(未来のどうぶつの森ではプレイヤーが好きに家具や住民をデザインできる)も請け負っている。

 

 会社が歴代どうぶつの森シリーズで話題になった数多くの村や島や星の権利を所有しており、それらを最新作のどうぶつの森で再現することにより広告費を稼いでいる。

 中には『どうぶつの森に纏わる都市伝説』や『呪いのアイテム』など『架空に過ぎなかったが広く認知された怪談』などもデータとして再現、多くのプレイヤーが怪異博物館と化した村に足を運んでいる。

 アイカ島は『再現したが不可解な誤作動や怪奇現象を起こしてしまう未調整データ』を集めたジャンク島。


 ゲーム内では入れないため見ることはできないが、ホラーむらコレクターの各種部屋には『左腕サウスポー』『死刑囚のむらびと』などアイカ村以外にも数多の『どうぶつの森に纏わる都市伝説』の再現データを保管している部屋が存在している。

 

 アイカ島という名称ではあるがそれは通称であり、正式な名称は『未調整データ集積倉庫島』である。何故アイカ島と呼ばれているかというと5つのホラー村の中でアイカ村が最も島全体に対しての侵食率が高かったから。

 

 島内のデータは一部コリジョン(混ざるという意味)しており、イレース村の室内でアイカの果実が実っていたり、アィカ邸の地下がリミーで汚染されていたりする。

 本来は異なる存在の怪異譚が追突事故を起こしており、村内すべてがアイカの心象風景を現していた前作とは全くの別物となっている。

 

 

 ホラー村管理島などと呼ばれていたりもするが、未調整データ管理島と呼ばれる機会の方が多い。ちなみにホラー村コレクターの部屋にあるHELPのFAXは他のジャンクデータ管理サーバーで暴走を起こしたホラー村の対処に対しての応援の要請である。

 

【前作のアイカ村とアイカ島の繋がり】

 両者はパラレルな関係性であり、繋がってはいない。


【2052年のどうぶつの森
 最新作は『どうぶつの森 ラブ&ピース』略称は『ラブ森』
 開発会社は『シークレットベース』 ハードは『チェンバーズ』
 VR型の機器で五感など様々な機能を最先端で楽しめる。

 

【各村のランク付けに関して】

   本来であれば島のランクという物は知名度や広告収入で決められることが一般的ではあるが、『未調整データ集積倉庫島』においては不具合データの調整優先度でランクが決められている。何らかの理由で一刻も早く直した方が良いと判断された物に高いランクが付く。

 

【ホラーむらコレクターについて】

 本名『枕木優』プレイヤー名は『まくらぎ』

 ドリーム社の社員であり、個人のプライベート空間でもジャンクデータを集めている。未調整データ管理島の最高管理責任者。

 

 

【アイカ島及び未調整データ管理島に集まるジャンクデータについて】

 

【アイカ村について】
 ランクD、2012年に日本の少女『村畏哀禍』が作った村。出展は『とびだせどうぶつの森
 親に虐待されている中、誕生日に気まぐれで母親に買い与えられた3DSとびだせどうぶつの森でチマチマとアイカ村を作り上げていた。
 ある程度の出来に話題になるも母親を手に掛けた後に本人も後を追う。彼女が作っていたアイカ村の内容が私小説的であったことも併せて
 センセーショナルな話題だとマスコミに大きく取り上げられることになりその名を轟かせた。

f:id:ONEMU-KINGDOM:20210924110251p:plain

【カエル村について】
 ランクD、2005年に作られた『どうぶつの森の住民は実は動物に高い知能を与える実験の結果産まれたモノであった』というコンセプトの村。出展は『おいでよどうぶつの森
 人類は絶滅。コールドスリープをして滅びを免れていた『No34じっけんしつ』の彼以外は根絶やしに。ひとりぼっち、孤独となってしまった今でも住民を増やす実験に明け暮れている。
 ……というコンセプトで作られた村である。どうぶつの森の住民が実は人類の科学によって作られたというコンセプト村の先駆け的な村である。
 今となってはありきたりではあるが2005年当時としてはどうぶつの森で変わった部屋を作ること自体が新しかった。

 

【ノイジー村について】
 ランクB、2012年に作られた『人気絶頂だったにも関わらず人気曲の盗作がバレて身を投げた悲劇のアイドルの物語』が描かれた村。出展は『とびだせどうぶつの森
 彼女は怨霊となっており、桃色の霊気で近付くモノを全て呪い潰す。自分が幽霊であることに気付いていないため、どうして皆が自分を避けるのか理解していない。
 壁に大量のけけパレードが流されているのは彼女はけけパレードが流れている場所には近付けないからである。

 

【パスト村について】

 ランクD、2032年に作られた村。古代文明が作り上げた宇宙船ベルソーの発掘地帯。出展は『家具をつくろうどうぶつの森

 2つの勢力に分かれ古代宇宙船ベルソーを取り合った戦争を描いている。この村が作られたゲーム、『かぐ森』で初めてプレイヤーが家具を自由にデザイン、オリジナルの家具を製作できるようになった。

 マイデザインのように10前後までしか登録できないがそれでも当時としては画期的な機能であり、多くの神村が観光地となった。

 

【イレース村について】

 ランクC、幻影のように突如現れる『意思を持った公園』というコンセプトで作られた村。出展は『とびだせどうぶつの森

 実態が無い亜空間のような公園で常に移動しており、迷い込んだ子供たちは彼女が愛している作物の肥料にされる。

 幻影公園は人間との会話を好む。故に自身を擬人化した端末『レイコ』を用いて人との接触を楽しむ。当然公園内にて散らばる靴下はしずえの物ではない。彼女の悪趣味なジョークの一環である。

 子供たちの赤い靴下だけを厳選して繋ぎ合わせたドレスがお気に入り。

 

【ドラトラ島について】

 ランクT、人気漫画『ドラゴントラベラー』の企業広告島。出展は『あつまれどうぶつの森

 島内では人気キャラ『フィニス』たちやドラトラの名場面が至る所で再現されている。

 ドラトラ島は休載が非常に多かった作品で島の家具配置が今後の展開を示唆するものであることも特徴的だった。

 2021年6月21日に作者の杉谷エル氏が死去。それ以降、多くのドラトラファンが考察のためにドラトラ島に詰め掛ける自体に。

 残された謎の様々な説が飛び交う、唯一無二の島となった。

 ちなみにランクTのTは『Twilight』のT。このランクに認定された島は一切の調整が行われず、島内の調査も禁止されている。

 

【よっこら星について】

 ランクB、2037年に作られた星。名前は『よっこらしょ』の掛け声をもじった駄洒落。出展は『侵略しようよ どうぶつの森

 宇宙開拓時代をテーマにしており、登場人物たちは皆過去作品の子孫。たぬきちは出て来ない。

 本作のプレイヤーは村長でも人間でも無く宇宙人であり、発展していない星を侵略する所から始まる。上司はたぬきちの子孫であるたぬヴィッチ、女性。

 よっこら星は使い捨てアンドロイドをテーマにした悲壮感溢れるストーリー島である。全体的にサイバーパンクをテーマとした星となっており、各地に『むらびとくん』と呼ばれるロボットが捨てられている。

 

 

 

 

【小規模のジャンクデータについて】

 

【架空住民:リミー】

 アィカの部屋の地下で飾られている絵画の住民、彼女の名前はリミー。出展は『街へいこうよどうぶつの森

 2008年に起きたディメーンマスク騒動、『どうけしのかめん』のテクスチャーを改変した改造アイテム、『DimetioMsk HDLC』の爆発的大感染に乗じて産み堕とされた忌子。

 ディメーンとはスーパーペーパーマリオに登場するキャラクターであり、このマスクは彼の付けている仮面を再現した物である。

 街へいこうよどうぶつの森ではWiiConnect24で発売後でも家具やアクセサリーを追加できる機能が存在し、この改造アイテムはその仕様を悪用されて作られた。

 この改造アイテムに感染しているプレイヤーが無感染者と通信してしまうと改造データが相手のソフト内にも存在するように自動で上書きされてしまう。

 ゆえにプレイヤーの知らない内に仕立て屋に改造アクセサリーが並び、そこで初めて自分が感染者であることを知るなど、潜伏期間が無駄に長いため大量のプレイヤーがキャリアと化してしまった。当時街へいこうよどうぶつの森でオンラインプレイをしていた者の中でこの改造アイテムに感染していなかった者は存在しなかったのではないだろうか。そう錯覚させるほどにこの改造アイテムの感染力は凄まじい物だった。

 実は運営は後からWiiConnect24を用いて住民も追加する予定だったらしく、住民にも同様の仕様が密かに実装されていたが、あえなく改造者に目を付けられてしまう。

 既存住民『トラこ』のテクスチャー変更で造られた無駄に目がキラキラした美形のネコ住民、それがリミー。口癖は『きれい?』 座右の銘は『色の白いは七難隠す』 そして性格はアタイ系。誕生日は8月13日。

 リミーに感染した場合、209(街森の住民の総数+1)分の1確率で引っ越してくる。確率はかなり低いが引っ越してきた際の画像や動画がネット上で共有されたこと、多くのプレイヤーが改造住民に対して良い印象を持っていなかったため、呪いの住民、不幸を運ぶ猫など不名誉な噂が尾ひれとして付き纏う結果となった。

 実際は引っ越してきても何も害は無い。ただのアタイ系の普通の住民である。ほのぼのスローライフどうぶつの森に不幸を呼ぶ住民が居ることのキャッチーさが噂を拡散してしまった理由だろうか。人は時に事実では無く見たい物語を見てしまう物である。

 ちなみに彼女はあつまれどうぶつの森(2020)の離島ツアー、所謂マイル島でも目撃されていた記録が残っている。現在、あつまれどうぶつの森のデータ内にそのような住民のデータは一切存在しないことが分かっている上、公式がそのような悪ノリの二次創作を逆輸入する筈が無いため、ガセであるとは思うが一応記述しておく。

f:id:ONEMU-KINGDOM:20210924110442p:plain

【かいぞうキンギョ】

 任天堂のゲームは機能から逆算して作られている。機能とは遊び、インダストリアルデザインのことを指す。(工業的なデザインという意味)

 具体的な例をあげると『ソフト間でデータを交換する遊びを実現したい』からポケットモンスターが作られたり、『技術が革新し同時に100以上のキャラクターを動かせる』新機能から逆算してピクミンが誕生したり……といったカンジである。

 ならば初代どうぶつの森に対応する『機能』または『遊び』とはどのような物だったのか。それは『違う時間に複数の人が一つのゲームを遊びコミュニケーションを取る』といった物であった。誰かのプレイが他のプレイヤーに影響を及ぼすコミュニケーションフィールドの作成。

 なかなか子どもと一緒にゲームを遊ぶ時間が作れない、仕事の忙しい父親でも夜遅くに昼の間子供が遊んでいたゲームを触ることで子供とコミュニケーションが取れる。それが最初期のどうぶつの森のコンセプトでありテーマでもあった。

どうぶつの森は企画段階ではRPGだった時期もある』という有名な逸話もここから来ている。『時間差コミュニケーション』という遊びを実現するために『じゃあRPGならどうだろうか?』とひたすらに試行錯誤していた時期があったのだ。

 昼間には途中までしか進めないダンジョン。深夜には最奥までの扉が開く。それをお父さんがクリアしておいて朝起きたら子供に喜ばれる……どうぶつの森は一歩道を違えていたら、そのような設計のRPGになっていたかもしれない。

 しかしその後、大容量の64DDから通常の64ソフトでの開発変更を迫られたことにより、大幅な路線変更を開発は強いられることになる。『もう広大なフィールドの冒険はできないから小さな村に住むゲームに変えよう』そして産み落とされたのが今の私たちがよく知っているどうぶつの森。怪我の功名、事実は小説より奇なり。

 その後、どうぶつの森において時折不思議な生命体がゲーム画面に現れるようになる。企画段階のザコ敵、そのデータが内部に残留している状態で世に出回ってしまったのだ。それが通称『かいぞうキンギョ』 出展は『どうぶつの森

 通常プレイでは決して出ることは無いが何かの拍子に御社の広場などに出てしまうことがあり、当時のゲーム雑誌Nintendoスタジアムの読者投稿コーナーなどにその記録を確認することができる。触れることはできずプレイヤーを貫通する。害は無い。彼はかつてのRPGの残留思念なのだろうか。倒されるために産み堕とされた筈の金魚は、戦うことを許されず、今日も石畳の上に無言で横たわっている。

f:id:ONEMU-KINGDOM:20210924110519p:plain

【呪いのメッセージボトル】

 S県K市内にある廃屋に午前二時にDSを持っていくとすれちがい通信が成立し、村に謎のメッセージボトルが届くとされる都市伝説が2005年に盛り上がった。出展は『おいでよどうぶつの森

 おいでよどうぶつの森にはすれちがい通信で手紙をやり取りするという機能があり、すれちがい通信に成功するとすれ違った他のプレイヤーからのメッセージボトルが村の海岸に流れ着くというシステムがあった。送られてきたメッセージボトルの画像から推察するにユビナシむらのツナミカなる人物からの手紙らしく、当時ネットに上げられた画像ではひたすらに「うひゃひゃひゃひゃ」という文字がいっぱいに書き込まれている手紙が上げられていた。

 正直いま見てしまうと怖くも何とも無いしょっぱい物で終わってしまうが、まだインターネット文化が成熟しておらず、見知らぬ人とやり取りをするということに対しての恐怖感が強かった当時は十分ホラーとして怖がられていた。

 真相は闇の中であるがおそらくはただの悪戯。しかし、この都市伝説を元にして作られたメッセージボトルのデータが現在アイカ島に保管されていることを考えると、怪異という物は民衆が望んで作り上げてしまう集団幻想の一種なのかもしれない。

 

【死後の世界へのおでかけ手法】

 どうぶつの森は実は死後の世界であり、特定の手順を踏めばその世界に移動できるという怪談。実際はデバッグモードでしか作れない光景を誰かが面白がって囃し立てた結果の与太話に過ぎない。出展は『どうぶつの森+

 移動手順は『実況ワールドサッカー2002』という別のサッカーゲームを遊んだ後に『どうぶつの森+』をプレイするという物。するとデバッグモードが起動し好きなオブジェクトを村の外に自由に置くことが可能になる。そうして作られた大量の『こけしのアヤチャン』が置かれた村の写真が個人サイトを中心に拡散。2002年は動画サイトなども存在せず、アングラ雑誌の後押しも原因となり都市伝説化していった。まだどうぶつの森第一世代が子供しか居なかったことも、明らかな子供騙しが都市伝説として広まりやすかった原因の一つなのかもしれない。アイカ島にはこの『こけし天国』を再現したエリアが収容されている。

 

【奪われたみんなの村】

 H道Y市内の中古ゲーム買取店にて奇妙なデータが入ったメモリーカードが販売されていたという物。出展は『どうぶつの森e+

   2007年にてジオシティーズの個人ブログで発覚。具体的にどう奇妙かというと内容は一見シンプルな普通のデータなのだが、数年前にゲーム雑誌が企画していた村とデータの内容が瓜二つであったことが異質だった。

 その企画とは『ゲーム雑誌の編集部が独自の村を作り、その村へ読者を招待させ村自体を発展させていく』といった雑誌企画であった。

 2004年当時、どうぶつの森e+ではネットを使ったお出掛け機能がまだ一般的では無く、SDメモリーカードをPC用アダプタを用いて招待したい人にメールを送り、ようやくネットを介したお出掛けが可能になるという大変面倒臭い手順を踏まねばならない物であった。

 その機能を用いて各ゲーム雑誌は読者との交流を行っていたのだが、招待するために村のデータを読者に送ると自身の村は『ぬけがら状態』となってしまう。

 要するに読者が悪人であれば村のデータを返して貰えずに延々と借りパクされたままとなってしまうのだ。

 故に当時はあらゆるゲーム雑誌で編集部が育てた村を盗まれていた。その際のセーブデータが含まれたメモリーカードがたまたま中古ゲーム買取店に流れたようである。

 それだけならば何事も無く終わりなのだが、ゲームで大量に保存された手紙の内容にどうやらビッシリと恋人への罵詈雑言が埋め尽くされていたようだ。

 そのスクショが衝撃であり、未だにどうぶつの森界隈で語られるゾッとする話の一つとして今も語り継がれている。だがネット黎明期特有の自作自演である可能性も非常に高く、傍から見ると下らない嘘でしか無い。

 しかしアイカ島ではそんな牧歌的だった時代の法螺話までもがデータ化され収容されている。彼らにとって本当にあったかどうかは重要では無い。『面白いかどうか』だけが枕木が内包する善悪の基準なのだ。

 

 

【総括】

 自分としては『素晴らしい島を作った!』と自負をしているが、その一方で『ここはこうすればもっと皆に上手く伝わったよね?』と反省すべき拙い箇所も多いと感じている。
 今回の経験と評判を活かして次回作ではより進化したアイカ村を作りたい。

皆、あの英雄を知っているが、誰もあの英雄を知らない。

 ゲームキャラクターとはなんだろうと思う。

 もっと踏み込んで具体的に言えば『ゲーム以外の媒体で描かれるゲームキャラクター』とはなんだろうと思う。

 

 漫画やアニメを原作とするキャラクターとは決定的に違う。では果たして何がそこまで異なるのかと問われれば、やはり定められた情報の量であろう。ゲームキャラクターは空白が多い。漫画キャラと比較すればそれはまるで穴の空いたチーズのようだ。

 

『この世に存在する最も対になり、落差を感じさせるキャラ類型をあげよ』と問われれば皆さんは何を想像するだろうか。心優しき善人と凶悪な殺人犯? 絵本の世界に住むお姫様とダークファンタジーの中で泥臭く生きる傭兵?

 私が真っ先に思い浮かぶのは『少女漫画の主人公と男性向け漫画のヒロイン』である。女性が感情移入できる等身大の女性と男性が追い求める都合の良い女性の間には簡単には埋められない大きな差異がある。

 

 この二つの解釈が一人のキャラクターに重なることはそうそうあることでは無い。あったとしても頻繁には起こらない。起こらない筈である。しかし我々は知っている。その可能性が頻繁に起こり得る特異なキャラ属性を、そう、それはゲームキャラクターだ。

 

 特にプレイヤーに感情移入させるために作られた無個性主人公に多く見られる現象だ。人々が体験した冒険により、彼女らは冴えない男のために淫靡な微笑を口端に携え幾度も股を開く小粋な売女にも、実写化が決定したら配役が米倉涼子に決まりそうな女性をエンパワメントする強かな女性にもいくらでも変化する。まさに千の顔を持つ英雄、見る人に寄りけり、大きくキャラクターは変貌していく。

 

 故にゲームキャラクターたちはアニメや漫画ではあんまり本物にはならない。

 何故なら『一万人居たら一万人が自分の物語だと思える余白』こそがゲームキャラクターの本質であり、水面に映る己の影こそが真の原作だからである。

 

 Audi famam illius.
あの人の噂を聞いたことがある

Solus in hostes ruit
たった一人で敵陣に舞い込み

et patriam servavit.
故郷を救ったとか

Audi famam illius.
あの人の噂を聞いたことがある

Cucurrit quaeque tetigit destruens.
地を駆け 触れるもの全てを砕いてまわったとか

Audi famam illius.
あの人の噂を聞いたことがある

  

 これは私の大好きなとある有名ゲームの主題歌から引用した一節だ。奇しくもゲームキャラクターの本質を突いた詩になっていると思う。

 英雄と言うにはおこがましい、どちらかというと怨霊の類である、カーネーション畑で埋もれている赤い少女を私は産み出したことがあるが、やはりその物語を作者が決めて良いのか、悩まざるおえないというのが私の正直な実情である。

 

 2020年9月5日追記:アイカ島の物語はこちら側でだいぶ解釈を決めてしまったが、アイカ島とアイカ村は繋がってはいない、言わばパラレルな関係にあるので好きなように、自由に見てもらえると嬉しい。